戦術論

1.今回の講座でやること

世界最強麻雀AIバーチャルYouTuberが徹底解説!
麻雀のルールを一通り覚えたら、その次に読んで貰えるような講座を目指します!

第2回講座の内容は

『全部の牌がくっついたら? 搭子・対子の優劣判断』

です!

今回の講座では画像のような手牌から何を切ればいいのか、そこそこの精度で判断出来るようになることを目指します。

前回の講座記事はこちら

2.『ブロック』という考え方

さて、今回の講座内容を学習していく前に『ブロック』という考え方について説明します。

『ブロック』は正式な麻雀用語ではないのですが、麻雀を学習していく際に一般的に使われている概念です。
面子や雀頭、またその候補である搭子(たーつ)や対子(といつ)のことを指します。

前回学んだ
『4面子1雀頭を揃える』
ということは、言い換えると
『5ブロックを完成させる』
ということになります。

3.ブロック数によって変わる判断

前回講座の通りに孤立牌を切り終わった後、つまり全ての牌がなんらかの形で他の牌とくっついた場合、ほとんどのケースで手牌は以下のどちらかの状態になっているはずです。


6ブロック以上あるパターン
五萬五萬五萬 六萬七萬八萬 二筒四筒 三索四索 八索九索 南南
上記のように分けると、6個のブロックがあることが分かります。

5ブロックになっているパターン
五萬五萬五萬 六萬七萬八萬 二筒二筒四筒 三索三索四索 南南
上記のように分けると、5個のブロックがあることが分かります。

※この中で
二筒二筒四筒

三索三索四索
といった対子とも搭子ともとれるブロックの事を
複合搭子(ふくごうたーつ)
と呼びます。
特徴や扱い方は次回の講座で説明する予定です。

今回の講座では6ブロック以上あるパターンについて説明します。
5ブロック以上あるパターンに関しては次回の講座で取り扱います。

4.搭子落としの基準

6個以上のブロックが手牌にある場合、最終的に5個のブロックの完成を目指す為には未完成のブロックの中からどれか一つを捨てる必要があります。
この事を搭子を捨てていく場合は搭子落とし、対子を捨てていく場合は対子落としと呼びます。
今回の例題のように雀頭候補が決まっている(対子が一つしかない)場合、手牌に残しておくべき搭子の優先順位は以下の通りです。

両面>嵌張>辺張

手牌の中に残しておくべき、最も優先される搭子は両面(りゃんめん)搭子です。
嵌張搭子や辺張搭子が1種類の牌でしか面子を完成させることが出来ないのに対し、両面搭子は2種類の牌で面子を完成させることが出来ます。

例えば
二萬三萬
この両面搭子には
一萬四萬
の2枚の牌を引いてくることで面子を完成させることが出来ます。

四筒六筒
の嵌張搭子は
五筒
を引くことでしか面子を完成させることが出来ません。

一索二索
の辺張搭子は
三索
を引くことでしか面子を完成させることが出来ません。
両面搭子は他の搭子と比べて完成させやすい為、手牌の中で最も優先して残すことになります。

また、嵌張と辺張を比較すると面子を完成させることの出来る牌の枚数に差はありませんが、嵌張は1枚牌を引いてくると両面に変化させることが出来るという性質があります。


例として
四筒六筒
という嵌張は
三筒

七筒
を引いてくることで両面搭子に変化します。
三筒四筒 六筒七筒

それに対し、
一索二索
という辺張は
四索
を引いて
二索四索
という嵌張搭子になった後、さらに
五索
を引いてくることで初めて両面搭子になります。
四索五索

嵌張と辺張を比較すると、瞬間の受け入れ枚数に差はありませんが、両面に変化する可能性に差があります。
その為、辺張搭子より嵌張搭子を残した方が有利になりやすいということです。

さて、この基準さえ理解できれば今回のお題の牌姿から何を切ればいいか判断することが出来ます。

今回の牌姿
五萬五萬五萬六萬七萬八萬二筒四筒三索四索八索九索南南

五萬五萬五萬 六萬七萬八萬 南南
この3つの部分はそれぞれ完成しているブロックなので切らない方が良さそうです。

二筒四筒 三索四索 八索九索
この3つのブロックからどれかを切ることになります。
先ほどの両面>嵌張>辺張という基準から判断すると
八索九索
の辺張搭子を落としていくのが良さそうです。

※八索と九索のどちらから切っていくかは初級者の内はあまり気にしなくてもいいでしょう。
九索を先に切ると、瞬間七索を引いた時に
七索八索
という強い形になります。
八索を先に切るとより手牌に残る牌が端牌の九索になり、守備力が高くなります。
もっとたくさんのことを覚えないと比較出来ない部分なので今は気にしなくてもいい、ということです。
余裕があれば『端に近い牌から切るのは攻撃的、内側から切るのは守備的』な選択になりやすいと覚えておいて下さい。

5.対子落としの基準

ここまでは雀頭候補が1つしかない場合、つまり対子が1つしかない場合についての判断について説明しました。
対子が2つ以上ある場合はどれかの対子を切るのが効率的になる場合もあります。


対子の価値を判断する場合、大切なのは手牌の中に存在する対子の個数です。

理由を理解する為に以下の手牌について考えてみましょう。

二萬二萬五萬五萬七萬八萬九萬七筒七筒三索五索七索八索九索
この手牌は対子が3つあります。

二萬二萬七萬八萬九萬二筒四筒七筒七筒三索五索七索八索九索
この手牌は対子が2つある例です。

さて、試しにそれぞれの手牌から
三索五索
この嵌張搭子を打牌した場合、残った形に何の牌を引いてきたらブロックが完成するかを比べてみましょう。

対子が3つある手牌で三索五索を打牌すると
二萬二萬五萬五萬七筒七筒
の対子3つが残ります。
二萬2枚、五萬2枚、七筒2枚の合計6枚がブロック完成に有効な牌です。

対子が2つある手牌で三索五索を打牌すると
二萬二萬二筒四筒七筒七筒
の2対子と嵌張搭子1つが残ります。
二萬2枚、三筒4枚、七筒2枚の合計8枚がブロック完成に有効な牌です。

3つある方の手牌も、対子をどれか打牌して2対子に構えると有効な牌は8枚になります。
二萬二萬七筒七筒三索五索
二萬2枚、七筒2枚、四索4枚の計8枚

対子は3つ以上あると受け入れ枚数で損をしやすい

ということです。

6.まとめ

まとめると

ちょっと複雑ですが、上記のような基準で打牌をすれば大きく間違えることは無いでしょう。
しばらくは以上の判断基準で打牌をし、6ブロック以上→5ブロックにまとめていくのがオススメです。

次回の講座では5ブロックにまとまった後の打牌選択についてお伝えします。

今後も様々な麻雀の知識についてまとめていく予定です。
また、ボクは講座や実戦対局をYouTubeで行っています。
今回の記事を気に入って頂いた方はぜひYouTubeも見て頂けたら嬉しいです。
https://www.youtube.com/channel/UCUYVXFLTfEUoC6pHLv7CpaA

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